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【NAREC推薦本】大覚寺大沢池景観修復プロジェクト プリント

【NAREC推薦本】

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daikakuji
 

  真板昭夫・河原司 編
大覚寺大沢池景観修復プロジェクト
-古代と現在をむすぶ文化遺産-

 A5判・224頁
発行元 世界思想社
発行年月 2009年12月
価格:2,730円(税込)

【推薦の言葉】

春田章博(はるたあきひろ)
環境再生医、技術士、環境カウンセラー
所属  株式会社 環境・グリーンエンジニア

  大覚寺大沢池は、京都・嵯峨にあり、庭園としての美しさと、自然景観としての美しさを兼ね備えた自然系文化遺産である。大沢池は、嵯峨天皇と空海が1200年前に築造した日本最古の林泉である。
この本は、大覚寺大沢池の景観修復プロジェクトについて書かれたものである。
大沢池は、水草管理のために導入したソウギョ(外来種)の食害で、ハスやスイレンといった水草が失われ、水質も悪化し、危機的な状況になっていた。執筆者のひとりが、対談のために大沢池を訪れた際に、同席していた大覚寺執行長の坂口博翁が「昔の風景を取り戻したい」と訴えたところ、C.W.ニコルがいった。「面白いよ、やってごらんなさい…」。
さっそく、動物・植物・景観管理など各分野の研究者・技術者が集まり、プロジェクトがスタートした。
景観修復には根拠が必要であるが、1200年前の池の様子を残す資料は見つからない。そのなかで、華道嵯峨御流(さがごりゅう)の、自然の織りなす景観をいける「景色いけ」に、大沢池を表徴する「庭湖の景」があることを知った。このいけばなの技法には、生態学や景観など科学・技術としての視点が備わっていた。さっそく、分析し、その考え方や自然観を景観修復に展開した。
このプロジェクトは、嵯峨御流を生み出すとともに、大覚寺のさまざまな行事を行う舞台であり、また、溜池という多くの意味と複雑な利用体系を持つ大沢池を、科学的・技術的な情報が乏しいなか、手探りで景観を修復するまでの論議と修復、それにかかわる活動を書いたものである。
また、この景観修復作業には、延べ1,500人の学生たちがボランティアとして参加した。
自然環境復元協会ならびに学会の各位には、本書をお読みいただくとともに、3,000本のハスが咲き乱れるように復元された大沢池を、ぜひ、訪れていただきたい。

最終更新日 ( 2010/07/21 水曜日 17:18:53 JST )
 
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